Friday, September 25, 2009

G20開幕

日米欧に新興国を加えた20カ国・地域(G20)第3回首脳会合(金融サミット)が24日夜(日本時間25日朝)、米ペンシルベニア州ピッツバーグで開幕した。米ホワイトハウスは同日、金融サミットを「首脳世界経済フォーラム」に衣替えし、経済問題を協議する場として常設化すると発表した。

 議長国のガイトナー米財務長官は開幕前の記者会見で、米国の消費に過度に依存した世界経済の不均衡是正について「G20の非常に力強い支持がある」と述べ、各国が協調して内需拡大に取り組むことで一致するとの見方を示した。銀行経営者らの高額報酬の制限でも国際的ルールを年内に導入する方向で調整する。

 会合では、世界経済の持続的な成長に向け、各国が景気刺激策を継続することを確認。25日に2日目の討議を開始、同日午後(日本時間26日朝)、首脳宣言を採択し閉幕する。

 新設する「首脳世界経済フォーラム」は経済問題では主要国(G8)首脳会議に代わる中心的な協議の場となる。初めて出席した鳩山由紀夫首相も、24日夜の会合で「G20サミットを重視していく」と述べた。

 G8は安全保障問題などを協議する枠組みとしてG20の前後に開催していくことで調整する。

 不均衡是正では、米国が「持続可能でバランスある成長に向けた枠組み」を提案。米国が貯蓄率向上と財政赤字削減を実行、中国や日本には外需依存型経済からの脱却を求める。

 高額報酬の規制では、金融監督当局が報酬基準を監視し、報酬体系の情報開示を金融機関に求めることが軸となる。

 国際通貨基金(IMF)改革も議論、新興国を含む途上国の発言権を拡大する。(共同)

 [2009年9月25日 日刊スポーツ]

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