Wednesday, February 11, 2009

殺意なかった

北九州市小倉南区の県道で07年12月、女性が首を絞められている時にタンクローリーにひかれて死亡したとされる事件で、殺人罪に問われた同市小倉北区真鶴2丁目、無職末雅晶(すえ・まさあき)被告(28)の初公判が12日、福岡地裁小倉支部(重富朗裁判長)であった。末被告は「殺意はなかった。(事件)当時のことは覚えていない」などとして、起訴事実を否認した。

 起訴状によると、末被告は07年12月2日午前4時すぎ、小倉南区下曽根4丁目の県道で、殺意を持って同区の飲食店従業員渡辺佳代さん(当時35)を転倒させ両手で首を絞めた。渡辺さんは首の骨を折り、さらに通りかかったタンクローリーに頭をひかれた。死因は、頸部(けいぶ)圧迫による心停止、またはタンクローリーにひかれたことによる脳挫滅(ざめつ)とされた。

 冒頭陳述で検察側は、2人は直前まで一緒に飲酒していたが、事件当時の末被告の精神状態について軽い酔い程度で完全な責任能力があったと主張。渡辺さんに好意を持っていた末被告が、この日は思うように相手にしてもらえず不満を募らせ、殺意を抱いたと指摘。交通量が多いことを認識しながら道路上で首を絞めたとし、「死因が心停止でも脳挫滅でも故意による責任を負う」と述べた。

 一方、弁護側は、末被告はかなり酒に酔って心神耗弱状態だったとして精神鑑定を要求。殺意を否認し、死因も「タンクローリーにひかれたことによるもの」と主張。渡辺さんの死亡と末被告が首を絞めた行為の関係については「タンクローリーという第三者の介入は被告にとって想定外だった」として、被告の責任が認められるとしても傷害致死罪の範囲にとどまる、と訴えた。

asahi.com

心神耗弱状態なんて関係ないだろ

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