Wednesday, August 08, 2007

最年長49歳越中がG1トップ

最年長49歳越中がG1トップ/新日本
<新日本:横浜大会>◇G1クライマックス◇8日◇横浜文化体育館◇3600人

 おじさんファイターの怒りが爆発した。今大会最年長の越中詩郎(49)が、最年少の中邑真輔(27)を粉砕。勝ち点をB組トップタイの4に伸ばし、一躍台風の目になった。全日本-新日本-WJと渡り歩いた苦労人の意地で、期待の若手に厳しさを味わわせた。この日は永田裕志、ミラノコレクションA.T.が敗北。全勝が消え、2戦を残して中西以外の全員に決勝トーナメント進出の可能性がある大混戦となった。

 コーナーを駆け上がった中邑から、全体重をかけた月面水爆「エルニーニョ」を食らう。それでも越中の集中力は切れていなかった。2発目で試合を決めに来たところをひざで迎撃。すかさずヒップアタックで攻め込み、最後は侍ドライバー’84で仕留めた。勝ち名乗りを受け、「どんなもんだい」と言わんばかりに両手を突き上げた。

 「あと2つだ。熱い風が吹いてるって。名古屋と両国に来るなら、うちわか携帯扇風機を持ってこい」。ベテランの意地だ。しごきなどが残る中でチャンスを待ち、厳しい海外修行の末に何年もかけて晴れ舞台をつかんできた。苦労に苦労を重ねた男は、今の優遇された若手には物足りなさしか感じない。「温室育ちの若い野郎たちは楽な方へ楽な方へ行きやがって。あとは棚橋か? 地獄まで突き落としてやるって」。デビューしてすぐにチャンスをもらえる現在の選手には負けられなかった。

 85年に全日本から新日本に移籍。IWGPジュニア王座を獲得後にヘビー級に転向。平成維震軍のリーダーを務めるなど人気選手になった。だが、03年に移籍したWJプロレスが破たんする悲劇に見舞われた。メジャーからインディーまで数々の団体を渡り歩く苦労の末、フリーとして再び新日本で戦うことになった。このリングで戦える喜びは誰よりも知っている。

 テレビ番組でお笑い芸人のケンドー・コバヤシに物まねをされたことで人気に再点火。5月にはIWGPヘビー級王者永田裕志にも挑戦した。「オレは何も変わってないんだけどな」と首をかしげるひょうひょうとした49歳が、最後のチャンスでG1の栄冠をつかみ取る。


nikkansportsより 
 49歳でよくやるよぉ。

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