「河童のクゥと夏休み」
アニメ「河童のクゥと夏休み」 原恵一監督に聞く2007年08月01日12時55分
アニメ「河童のクゥと夏休み」が28日から全国公開された。映画版「クレヨンしんちゃん」で大人を泣かせる名作を送り出した原恵一監督が、児童文学を原作に、友情、命、いじめ、初恋、成長といったテーマをまじめにじっくり描き込んだ力作だ。(アサヒ・コム編集部)
遠野を旅するクゥ(左)と康一 (C)2007木暮正夫/「河童のクゥと夏休み」製作委員会
原恵一監督は「映画クレヨンしんちゃん」シリーズ「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」「嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」で高い評価を得た
クゥにつかまって清流を泳ぐ康一
いじめを受けている菊池に、話しかけられる康一
街なかで困り果てるクゥに、人々が携帯のカメラを向ける
原作は木暮正夫の児童文学。アニメ化の企画を20年温め続けた原監督を応援していたが、今年1月、完成版を見ることなく亡くなった。
地中で300年眠っていた河童(かっぱ)の子クゥが、小学生の康一に助けられ、現代の東京によみがえる。やせた川、変わり果てた風景に驚くクゥ。康一に連れられ、河童伝説の残る遠野へ行くが仲間はもういない。やがてクゥの存在がマスコミに知られ、康一の家族は大騒ぎに巻き込まれる。
「クゥをものすごく無垢(むく)な存在として描きたかった」と原監督。クゥを鏡として、現代が映し出される。「河童は、豊かな自然がないと生きていけない。人間社会でまかり通る『うそ』が理解できない。そのギャップを抱えてどう生きるかが面白い」
いじめを受ける同級生の女の子に、康一は淡い思いを抱く。康一が飼う犬の悲しい過去にも、いじめの影が差す。「原作にないオリジナルの部分。現代の子供を描く上で、いじめは外せない要素だと思った」
康一の家に24時間張り付く取材陣。痛ましい光景を前にしても、平気で携帯電話のカメラを突き出す人々。ファンタジーやホームドラマの枠を超え、ゆがみや残酷さを抱えた現代社会もリアルに描き出す。こうしたエピソードを丹念に積み重ねた結果、子供向けながら2時間を超す長尺に。
「僕からすると実はまだ足りないけれど、この長さは絶対必要だった。ストレートに、やりたいことをやりました」
クゥを演じる冨澤風斗ら声優は、役の年齢に近い子供を起用。アフレコに1カ月をかけ、自然な演技を引き出した。「賭けでしたが、だんだんうまくなって役になりきっていく様は、感動的でした」
asahi.comから
結構、評判いいみたいだよぉ。
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