体に良い食物の組み合わせは
食べるナビ:体に良い食物の組み合わせは。血中コレステロール値を改善する食品 ◆体に良い食物の組み合わせは。
◇「医食同源」の勧め--栄養、陰陽のバランス重視
◇塩分+果実・種実・イモ類 高コレステロール+食物繊維、大豆製品…
■食物の機能知る
「あの食物は体に悪いからダメと、むやみに食事を制限するのはナンセンス。個々の食物の機能を知り上手に組み合わせれば、さまざまなプラスの効果が得られます。おいしく食べて健康になろうという発想が大事。これが良い食べ合わせの原理です」と話すのは医学博士の新居裕久さん(78)。日常の食事で病気を予防・治療しようという「医食同源」を提唱している。新居さんに、生活習慣病などの予防に役立つ食物の組み合わせを教えてもらった。
■高血圧には
高血圧の人には気になる塩分摂取量。塩分の高い食物を食べる時に一緒にとるといいのが、ナトリウム(食塩)を体外に排出する働きのある食物だ。▽リンゴやバナナ、キウイなどの果実類▽種実類▽イモ類--など、カリウムを多く含む食物が挙げられる。
調味料も組み合わせを工夫すれば、料理の味を損なうことなく減塩できる。例えば、油を使うとうまみとコクが出て、少ない塩やしょうゆでも味を濃く感じさせる。ゴマやクルミなどの種実類、トマトや牛乳類でも同様の効果がある。
■動脈硬化予防
動脈硬化予防に、コレステロールは抑えたいもの。肉類や卵、バターなどコレステロールの高い料理を食べる時には、血中コレステロール値を下げる働きのある成分を含んだ食物を組み合わせよう。例えば▽食物繊維の豊富な野菜やキノコ類▽豆腐や納豆などの大豆製品▽タウリンやEPA(エイコサペンタエン酸)などが含まれる魚介類▽サラダ油などの植物油--などを一緒に食べると良い=図参照。
■東西医学もとに
こうした良い食べ合わせの原理の根底にあるのが「医食同源」の考え方。新居さんによると、医食同源では、たんぱく質、炭水化物、脂肪、ビタミン、ミネラルなどの西洋医学に基づく栄養バランスと、中国伝統医学の陰陽五行説に基づくバランスの両方が大切という。
後者は「陰」「陽」の相反する性質を持つものを組み合わせてバランスをとることを意味する。食物は▽体を温める温熱性のもの▽体を冷やす寒涼性のもの▽どちらでもないもの--に分けることができる。中国の伝統医学は、この寒熱のバランスを重視。夏は寒涼性、冬は温熱性の食品をとれば、暑さや寒さをしのぎやすくなり、健康でいられるという発想だ。塩分やコレステロールに有効な食べ合わせも、陰陽の考え方を西洋医学に取り入れたものだ。
新居さんはさらに、一つの料理に五味(酸味、苦み、甘み、辛み、塩辛さ)、五色(青、赤、黄、白、黒)を組み合わせると「五行」のバランスがとれ、「よりおいしく、見た目も美しくなります」とアドバイスする。【川久保美紀】
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■温熱性食物の例
もち米、カボチャ、ニラ、らっきょう、梅、桃、エビ、ウナギ、牛肉、鶏肉、からし、ショウガ、コショウ
■寒涼性食物の例
豆腐、キュウリ、ナス、ゴボウ、モヤシ、ニガウリ、スイカ、ナシ、アサリ、シジミ、ワカメ、しょうゆ、塩
毎日新聞より
食べ合わせきちんと考えないとなぁ。
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