Thursday, September 20, 2007

シャープとパイオニアが資本提携

シャープとパイオニアが資本提携、技術補完で相乗効果狙う
[東京 20日 ロイター] シャープ(6753.T: 株価, ニュース, レポート)とパイオニア(6773.T: 株価, ニュース, レポート)は20日、業務・資本提携すると発表した。互いに株式を持ち合い、シャープはパイオニア株14.28%を保有する筆頭株主となる。両社は得意とする技術に重複が少なく、提携で高い相乗効果が見込めると判断。

 液晶テレビや通信関連に強いシャープと、音響やカーエレクトロニクスなどを得意とするパイオニアの技術を持ち寄り、共同で新製品の開発を進める。

 パイオニアはシャープに新株3000万株を割り当てる。シャープのパイオニア株保有比率は14.28%となり筆頭株主になる。一方、シャープは自己株1000万株をパイオニアに割り当て、保有比率約0.9%の株主となる。パイオニアは増資で約414億円を調達するが、シャープ株取得に約197億円必要なため、実質的な調達額は約217億円となる。パイオニアは運転資金や、シャープとの共同開発にかかる費用に充当する。

 会見したシャープの片山幹雄社長とパイオニアの須藤民彦社長は株式を持ち合う理由について、本気で業務提携に取り組むため、と説明。須藤社長は「互いの技術を持ち寄って、新しい価値を作り出すのが一番の目的。調達資金は運転資金に回すが、それを大きな目的に考えたつもりはない」と語った。片山社長は「次世代DVDやホームネットワーク分野で融合を進め、特徴あふれる商品を開発したい」と述べた。

 持ち合い比率は、将来的に企業価値を高める技術開発に対する両社の貢献度などを想定し算出したという。

 エレクトロニクス企業の中では苦戦を強いられているパイオニアを救済する意味合いがあるのでは、との質問に対し、片山社長は明確に否定。会見後に記者団に対し「パイオニアのすぐれた技術を評価しており、こちらが助けてもらう側」と語った。ただ、パイオニアの須藤社長は「買収防衛的な胸算用はあった」と述べた。

 提携によりパイオニアは従来のプラズマテレビに加え、液晶テレビも手がける予定で、シャープからパネルの供給を受ける。須藤社長は「プラズマは映像事業の中核で、撤退する考えはない。世界で競合するメーカーもすべて液晶を手掛けている」と語った。シャープにとっては液晶工場の操業度が向上するメリットがある。シャープは今後もプラズマテレビを商品群には加えない見通し。

 両社とも今後も独立した経営を進める方針。シャープの片山社長は「現時点で将来的に事業統合する考えはない」とした。

 今後は互いの得意技術を融合し、次世代DVDやカーエレクトロニクスなどの共同開発を進める。片山社長は「(研究中の)有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)も開発を加速できる」と語った。

ロイターより
 二つが力合わせればいいものできるんじゃないっ。

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